院内照明
眼科の患者さんの診察をする時は、散瞳といって、瞳を点眼薬で拡げて眼の奥の診察、眼底検査をする事があります。
当院では手術の患者さんが多い事もあり、多くの患者さんが散瞳しますが、先日なるほどと思うお話を頂きました。『院内の照明が明るすぎなくて丁度良いように感じますが、照明器具を調整しているのですか?』と訊ねられました。
実のところは、設計上の制約から照明器具を多くつけられなかったのですが、考えてみると散瞳している患者さんにとっては、照明が明るいと眩し過ぎてしまいますね。
昨今、クリニックや病院に限らず、コンビニ、様々なショップなど、どれもこれでもかと強い照明ですね。
場合によっては、例えば眼科クリニックなどでは逆に照明を適度に落とすことも、かえって患者さんのためになる事もあるのだなと、しみじみ思いました。
調べてみますと諸外国に比べ、日本では照明が明かる過ぎのようです。
LED電球による光障害で網膜や生体バイオリズムに悪影響があると指摘もされてますし、照明の使い方を考えてみる必要がありそうです。